福島県での地震発生により、熊本に住む私たちもまた震災の恐怖を思い出し、改めて備えておこうと感じた方も多いのではないでしょうか。
大きな災害が続き、様々な場所での訓練もより熱心に行われるようになってきたと感じます。
先日は、当院のスタッフがレスキュー隊との合同訓練に参加してきました。
●「普通ワゴン車が交通時を起こし、7メートル下に落下した」想定の訓練
訓練の想定は、普通ワゴン車が交通事故を起こし、歩行者を巻き込みながら7メートル下に落下したというもの。車内に2名閉じ込められ、車両の下に1名が挟まれているという状況です。
当院スタッフは、近隣病院として要請を受け、駆け付けた設定で参加しました。
7メートル、見下ろすと高いです・・・
●当然、7メートル下まで降ります
普段、7メートルの高さから降りるということは、なかなかありませんよね。参加したスタッフは、あとから「ちょっと怖かった~」と話していました。
はしごを使って降りるのはもちろん、ロープを使って壁づたいに降りる訓練も行いました。
●駆け付けたレスキュー隊による救助、医師によるトリアージ
実際の現場を想定し、社内に閉じ込められた人を助けるため、窓が割られます。割れたガラスが飛び散らないようにテープを貼るんですね。
実際に救助が始まり、医師や看護師が駆け付けたことにより、その場で救助した方のトリアージを行います。
トリアージとは、大事故や災害時に同時に複数の患者さんがいる場合、手当ての緊急度に従って優先順をつけることです。
このような場合、医師ならどう対応するのか、レスキュー隊ならどう対応するのかと、それぞれの違いも知ることが出来たとのことです。
参加したスタッフにとっても大変貴重な体験となったようです。
このような状況は起こらないことが一番ですが、いざというときに地域に貢献できるよう努めてまいります。
訓練を主催された熊本北消防署の皆さま、ありがとうございました。