こんにちは、広報スタッフです。
今日はスタッフから届いた研修会の報告です!
患者さんの自宅退院のために、真剣に取り組むスタッフの様子をご紹介します。
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当院の回復期リハ病棟では、皆のチームワークや技術、
サービス向上を目的として年数回の勉強会を行っています。
今年度2回目の研修会のテーマは・・・
多職種協働の「自宅復帰」へのアプローチ
~ 臨床倫理から考える ~
参加したのは、回復期リハ病棟に従事している医師、看護師、ケアキャスト、医療ソーシャルワーカー、
薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士です。
今回は7~8名のグループに別れ、臨床倫理的側面から患者さんのことを皆で考えてみました。
身体的に重症な患者さんが自宅で生活することは、とても大変なことです。
患者さん自身やそのご家族が熱望して自宅に退院されたとしても、
そのことにより、かえって患者さんを危険な目に遭わせることがあります。
また、ご家族にとって大きな負担となってしまった場合、心身の健康を阻害してしまうこともあります。
そんな課題を抱えた患者さんの安心・安全のために、何が出来るのか?
自宅退院に向け、さまざまな課題を持つ架空の患者さんを想定し、問題解決に取り組みました。
実際の場合と同様に、真剣に話し合うスタッフたち。
参加した各職種の専門性から見た意見を出し合いっていき、
出された意見をまとめ、チーム全体としてどう関わるのかを検討します。
それぞれの視点の違いを知る中で、新たな気づきもあったようです。
最終的に、自宅退院に向けた働きかけの中にジレンマを感じながらも、
各グループとしての結論を導き出しました。
臨床倫理的思考を通して、職種による専門性が違っても、
医療者として患者さんと向き合う基本的姿勢が同じであることが確認できました。
勉強会を通じて、スタッフ間の人間関係をより円滑にし、
そしてチーム力を強くしていくことに今後も取り組んでまいります。