とっても勉強熱心な総合リハビリテーション部!
今回も研修会の様子をお届けします。
なんと、今回も海外から講師をお招きしての研修会です。
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3月5日、6日、総合リハセンターの2年目・3年目のスタッフを対象とした研修会を行いました。
今回もラックヘルスケアさんにご協力いただきました。
テーマは・・・
リスクマネジメントから見たトランスファーのテクニックです。
リスクマネジメント?トランスファー???
と、言葉が聞きなれない方もたくさんいらっしゃると思います。
リスクマネジメントとは、一言でいえば「安全管理」のことです。
リハビリの現場でいえば、患者さんの転倒やケガの可能性を管理することですね。
そして、トランスファーとは、移動、移転、持ち運び、転送などを意味し、
リハビリの現場では、患者さんが車いすからベッドへ移動される時など、
自ら、または介助によって乗り移る動作のことを言います。
つまり、リハビリスタッフが患者さんの乗り移る動作をお手伝いさせていただく際、
患者さんにケガなく、安心して移動していただくためのテクニックを学ぶ研修会です。
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今回の講師はPer Halvor Lunde(ペヤ・ハルヴォール・ルンデ)先生
ルンデ先生は、ノルウェーの行政機関や労働監査局で、
環境整備の指導や移乗・移動用具に関する教育活動をおこなっている理学療法士です。
病院、施設、在宅ケア等、現場で豊富な経験を持ち、
ボディーメカニクスやエルゴノミクスを応用した、
“Per Halvor Lundeシステム”と呼ばれる移乗・移動技術を開発し、
北欧を中心にヨーロッパ各国でセミナーを開催しています。
ルンデ先生のセミナーの模様はYouTubeで、たくさんの動画を見ることができます。
実際に見たことのある当院の理学療法士は、
「是非、検索して見てみてください。感動ものが満載です!」と話していましたよ。
>>ルンデ先生のウェブサイトはこちら(英語です)
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終始やさしい笑顔で講義をしてくださったルンデ先生。
参加したスタッフもいきいきと受講していました!
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受講後の感想を聞いてみたところ・・・
●作業療法士
「体位交換や起居・移乗などは、患者さんのペースに合わせた介助が必要と学びました。
介助側である自分自身の体への負担も考慮した動きも知ることができ、
さっそく明日から実践したいです!」
●理学療法士
「実技中心の研修で、疑問に対しても分かりやすく説明していただけて良かったです。
今日学んだことを臨床でも生かしていきたいと思いました。
ルンデ先生ってジェントルで素敵です。」
●看護師
「たいへん参考になりました。
スタッフにも体位変換時にボディーメカニクスを応用し、
患者さんの身体能力やペースに合わせた安全安楽な介助をするよう周知していきたいと思います。」
教えていただいたテクニックをすぐにでも活かしていきたい!という声がたくさん聞かれました。
そして、多くのスタッフが心に残ったと話していたのが、ルンデ先生のこの一言・・・
Always exist several solutions.
常に解決策は存在する
豊富な経験のもと、さまざまな課題を解決してこられたルンデ先生の一言に、
日々、現場で課題に取り組む当院スタッフも、あらためて前向きな気持ちになれたようです。