12月14日、第26回 総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
今回は、医療法人社団 保健会 東京湾岸リハビリテーション病院 院長 医学博士 近藤国嗣先生をお迎えし、『科学的根拠に基づいたリハビリテーションの実践』というテーマでご講演いただきました。
講演内容は、回復期における脳卒中リハビリテーションの現状から、理論や介入の方法、専門職自身のスキルや多職種連携のポイント、科学なエビデンスに基づいたリハビリテーションの紹介などとても幅広い内容の講演でした。特に学会発表や論文などは、大学との連携を行い積極的な臨床研究に取り組まれており、更に院内には研究や論文に特化した専門の指導者を配置するなど、学術的な支援体制が整っていることに大変驚かされました。
私が印象に印象に残った内容は、病棟内での多職種連携を円滑に行うには、個人のスキルが高くなければ良質な支援やサービスを提供することができないと近藤先生が仰っていたことにとても感銘を受けました。
私自身、回復期リハビリテーションに従事しており多職種連携の難しさをいつも痛感しておりました。それぞれの職種がやるべきことを確認しながら日々患者さんと向き合う覚悟が必要です。
日々の診療に真摯に向き合い、多職種全員がスキルアップを図っていくことの重要性をとても感じることができた研修会でした。
総合リハビリテーションセンター 作業療法士 江原 加一
総合リハビリテーション部
2月23日、24日に第24回総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
今回は、一般財団法人 広南会広南病院 リハビリテーション科 総括主任の阿部 浩明 先生をお迎えし、『脳卒中後のPusher syndromeの理解と介入戦略』というテーマでご講演いただきました。Pusher 現象は、脳血管疾患後に生じる姿勢異常であり、①座位や立位で非麻痺側上肢・下肢で麻痺側へ押し、②身体が麻痺側に傾き、③他者が修正しようとしても抵抗してしまう現象です。
講演内容は、Pusherの用語の整理から始まり、現在の研究や治療戦略まで、とてもわかりやすく説明して頂きました。特に、Pusher syndromeの原因となる病巣、発生メカニズムなどを臨床において基礎となる部分と実際の臨床現場で行える訓練などを、実際の診療場面の動画を用いてご紹介いただきました。
私が特に印象に残った内容は、臨床でどのような手順で評価し、治療すると良いかという点です。Pusher 現象とそれに似た現象の鑑別の仕方、現象が消失するまでの研究結果、理学療法評価や具体的な治療方法など、細部にわたりご教授頂いたので、臨床の場面と繋げながら理解を深めることができました。今回の研修を通して科学的な知見の必要性を認識し、これから臨床で患者さんと向き合っていく上で、改めて理学療法評価・訓練を再構築していきたいと思いました。
総合リハビリテーションセンター 理学療法士 田中 康則
今回は、一般財団法人 広南会広南病院 リハビリテーション科 総括主任の阿部 浩明 先生をお迎えし、『脳卒中後のPusher syndromeの理解と介入戦略』というテーマでご講演いただきました。Pusher 現象は、脳血管疾患後に生じる姿勢異常であり、①座位や立位で非麻痺側上肢・下肢で麻痺側へ押し、②身体が麻痺側に傾き、③他者が修正しようとしても抵抗してしまう現象です。
講演内容は、Pusherの用語の整理から始まり、現在の研究や治療戦略まで、とてもわかりやすく説明して頂きました。特に、Pusher syndromeの原因となる病巣、発生メカニズムなどを臨床において基礎となる部分と実際の臨床現場で行える訓練などを、実際の診療場面の動画を用いてご紹介いただきました。
私が特に印象に残った内容は、臨床でどのような手順で評価し、治療すると良いかという点です。Pusher 現象とそれに似た現象の鑑別の仕方、現象が消失するまでの研究結果、理学療法評価や具体的な治療方法など、細部にわたりご教授頂いたので、臨床の場面と繋げながら理解を深めることができました。今回の研修を通して科学的な知見の必要性を認識し、これから臨床で患者さんと向き合っていく上で、改めて理学療法評価・訓練を再構築していきたいと思いました。
総合リハビリテーションセンター 理学療法士 田中 康則
11月3日、第22回総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
鹿児島大学医学部保健学科理学療法学専攻 基礎理学療法学講座 教授 牧迫 飛雄馬(まきざこ ひゅうま)先生をお迎えし、『リハビリテーション領域における研究法』というテーマでご講演いただきました。
最初に、先生は「私たちリハビリテーション専門職は何のために研究するのか」ということについて質問され、皆で確認しました。
①医学(リハビリテーション)は日進月歩であるから、現状よりさらに発展させるため
②目の前の患者さま・利用者さまを少しでも良くするため
研究は、研究者の名声や名誉を得るためでは決してなく、以上の①②のために行うことを忘れないでほしいとおっしゃっていました。
先生は国内・国外で15年以上リハビリテーションの領域での研究に携わってこられました。その経験で培われた研究のノウハウについての説明は説得力があり、非常に分かりやすいものでした。研究というと難しく手間がかかるイメージがあるものですが、先生が指導する内容はシンプルで、明日からでもすぐに実践できるように配慮されたものでした。
今回の研修会を通して、目の前の患者さまや利用者さまのために研究し、少しでも現状をよくするよう努力していこうと皆で一致団結できた研修会でした。
本年度も総合リハセンターでは多くの研修会を予定しています。
より良いサービスの提供ができるよう、スタッフ一同、研鑽を積んでいきたいと思います。
総合リハビリテーションセンター 理学療法士 江口
鹿児島大学医学部保健学科理学療法学専攻 基礎理学療法学講座 教授 牧迫 飛雄馬(まきざこ ひゅうま)先生をお迎えし、『リハビリテーション領域における研究法』というテーマでご講演いただきました。
最初に、先生は「私たちリハビリテーション専門職は何のために研究するのか」ということについて質問され、皆で確認しました。
①医学(リハビリテーション)は日進月歩であるから、現状よりさらに発展させるため
②目の前の患者さま・利用者さまを少しでも良くするため
研究は、研究者の名声や名誉を得るためでは決してなく、以上の①②のために行うことを忘れないでほしいとおっしゃっていました。
先生は国内・国外で15年以上リハビリテーションの領域での研究に携わってこられました。その経験で培われた研究のノウハウについての説明は説得力があり、非常に分かりやすいものでした。研究というと難しく手間がかかるイメージがあるものですが、先生が指導する内容はシンプルで、明日からでもすぐに実践できるように配慮されたものでした。
今回の研修会を通して、目の前の患者さまや利用者さまのために研究し、少しでも現状をよくするよう努力していこうと皆で一致団結できた研修会でした。
本年度も総合リハセンターでは多くの研修会を予定しています。
より良いサービスの提供ができるよう、スタッフ一同、研鑽を積んでいきたいと思います。
総合リハビリテーションセンター 理学療法士 江口
2017年6月17日土曜日に摂食嚥下で有名な浜松市リハビリテーション病院副院長の高橋博達先生を講師にお招きして、第21回総合リハビリテーションセンター研修会が行われました。
研修会のテーマは「浜松における摂食嚥下アプローチ」。院内からはリハスタッフだけでなく、医師、看護師、管理栄養士を含め約120名が参加しました。
研修会前に病棟へ
講師の高橋先生は大変熱心な方で、研修会の前に、患者さんとの面接、多職種による症例検討も行って下さいました。
また症例検討にあがっていた患者さんの嚥下造影検査(VF)の場面では、誤嚥をさせないために、その患者さんの”Best Swallow(最も合った嚥下)“を探る高橋先生のご指導にスタッフ一同、感嘆させられました。
研修会では動画が多く用いられており、説明も非常に分かりやすいものでした。
今後、研修会で得た知識を臨床に活かしていきたいと思います。
研修会のテーマは「浜松における摂食嚥下アプローチ」。院内からはリハスタッフだけでなく、医師、看護師、管理栄養士を含め約120名が参加しました。
研修会前に病棟へ
講師の高橋先生は大変熱心な方で、研修会の前に、患者さんとの面接、多職種による症例検討も行って下さいました。
また症例検討にあがっていた患者さんの嚥下造影検査(VF)の場面では、誤嚥をさせないために、その患者さんの”Best Swallow(最も合った嚥下)“を探る高橋先生のご指導にスタッフ一同、感嘆させられました。
研修会では動画が多く用いられており、説明も非常に分かりやすいものでした。
今後、研修会で得た知識を臨床に活かしていきたいと思います。
4月15日、第20回総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
今回は、兵庫医療大学リハビリテーション学部 日高正巳先生をお迎えし、『クリニカルクラークシップ導入の実際』というテーマでご講演いただきました。
従来の症例レポート重視の実習とは異なり、実習生が実際の医療チームの一員として関わり、より実践的な臨床能力を身に付ける臨床参加型の実習指導方法です。
兵庫医療大学リハビリテーション学部 日高正巳先生
また、よくある実習場面を想定した指導のデモンストレーションにて、理論を実践へつなげる具体的な指導方法や考え方を教えていただき、より参加型実習への理解が深まりました。
特に私が印象に残った内容は、「‟指導者の指導内容”と‟実習生の理解できる量”には差があることを理解し、部分的に短時間で説明し、実習生が理解できるポイントを絞ること」という点です。
沢山の事を説明したがる私たちの指導が、実習生にとってはとても難しい課題であったことに気づくことができました。
毎年、実習生を受け入れている総合リハビリテーション部のスタッフにとって、大変興味深い講演内容でした。
今回の研修を通して、私自身の実習指導のあり方を見直し、実習生や患者さんにとって有益なものになるよう努力していこうと思います。
総合リハビリテーションセンター 理学療法士 三輪俊博
今回は、兵庫医療大学リハビリテーション学部 日高正巳先生をお迎えし、『クリニカルクラークシップ導入の実際』というテーマでご講演いただきました。
●クリニカルクラークシップとは
クリニカルクラークシップとは、臨床実習における教育方法の一つです。従来の症例レポート重視の実習とは異なり、実習生が実際の医療チームの一員として関わり、より実践的な臨床能力を身に付ける臨床参加型の実習指導方法です。
●実践的な講演内容
講演内容は、クリニカルクラークシップ導入に際して、医療における臨床実習教育の歴史や社会情勢の変化に伴う従来の臨床実習教育体制の課題を具体的な事例を用いてわかりやく説明していただきました。兵庫医療大学リハビリテーション学部 日高正巳先生
また、よくある実習場面を想定した指導のデモンストレーションにて、理論を実践へつなげる具体的な指導方法や考え方を教えていただき、より参加型実習への理解が深まりました。
特に私が印象に残った内容は、「‟指導者の指導内容”と‟実習生の理解できる量”には差があることを理解し、部分的に短時間で説明し、実習生が理解できるポイントを絞ること」という点です。
沢山の事を説明したがる私たちの指導が、実習生にとってはとても難しい課題であったことに気づくことができました。
毎年、実習生を受け入れている総合リハビリテーション部のスタッフにとって、大変興味深い講演内容でした。
今回の研修を通して、私自身の実習指導のあり方を見直し、実習生や患者さんにとって有益なものになるよう努力していこうと思います。
総合リハビリテーションセンター 理学療法士 三輪俊博
11月7日、8日の2日間で第18回総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
今回は、京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 大畑光司先生をお迎えし、
『脳卒中片麻痺患者の歩行改善のための理論と技術』というテーマでご講演いただきました。
1日目は、歩行の基礎理論・メカニズムから始まり脳卒中患者の歩行再建について、更には装具の役割まで、先行研究や先生の研究結果を用いて具体的に説明していただきました。
2日目は重心と床反力の関係を実技形式で学び、運動学習については神経科学の分野からわかりやすく説明していただきました。
そして、最後はご入院中の患者さんに協力していただき、ゲイトジャッジシステムという測定機器を用いた評価・介入の実演を行っていただきました。
全体を通して印象的だったのは、私たちが日々の臨床で疑問に思うことを、筋電図や関節角度などの数値で客観的に評価し、明確に説明されたことです。
講演の内容もとてもすっきりとしていて、納得して理解することができました。
また、患者さんへの実演では、徒手や動作筋電図の評価で主たる問題点を決定した後に、10分程度の運動療法を実施すると歩行速度が約半分に短縮しました。
わずか10分間のリハビリで患者さんの歩行姿勢がみるみる改善していくのを目の当たりにして興奮しました。
講演中、大畑先生は「さまざまな歩行支援機器が開発されており、歩行再建に向けての支援技術は変わるかもしれないが、評価して使用方法を判断できるのはセラピストだけ」とおっしゃっていました。
運動学・解剖学・生理学を基盤とした結果を出せるセラピストになれるよう今後も努力したと思います。
講演終了後は、熊本ラーメンを一緒に食べさせていただきました。
休み無く働かれているにもかかわらず、疲れた様子を見せずにやさしく丁寧に話をしてくださる先生の姿を見て、理想のセラピスト像と重なりました。
今後も総合リハセンターではいろんな分野のプロフェッショナルによる研修会を企画しています。
患者さんにより良いサービスの提供ができるよう、スタッフ一同、研鑽を積んでいきたいと思います。
総合リハビリテーションセンター 理学療法士 濱崎
今回は、京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 大畑光司先生をお迎えし、
『脳卒中片麻痺患者の歩行改善のための理論と技術』というテーマでご講演いただきました。
1日目は、歩行の基礎理論・メカニズムから始まり脳卒中患者の歩行再建について、更には装具の役割まで、先行研究や先生の研究結果を用いて具体的に説明していただきました。
2日目は重心と床反力の関係を実技形式で学び、運動学習については神経科学の分野からわかりやすく説明していただきました。
そして、最後はご入院中の患者さんに協力していただき、ゲイトジャッジシステムという測定機器を用いた評価・介入の実演を行っていただきました。
全体を通して印象的だったのは、私たちが日々の臨床で疑問に思うことを、筋電図や関節角度などの数値で客観的に評価し、明確に説明されたことです。
講演の内容もとてもすっきりとしていて、納得して理解することができました。
また、患者さんへの実演では、徒手や動作筋電図の評価で主たる問題点を決定した後に、10分程度の運動療法を実施すると歩行速度が約半分に短縮しました。
わずか10分間のリハビリで患者さんの歩行姿勢がみるみる改善していくのを目の当たりにして興奮しました。
講演中、大畑先生は「さまざまな歩行支援機器が開発されており、歩行再建に向けての支援技術は変わるかもしれないが、評価して使用方法を判断できるのはセラピストだけ」とおっしゃっていました。
運動学・解剖学・生理学を基盤とした結果を出せるセラピストになれるよう今後も努力したと思います。
講演終了後は、熊本ラーメンを一緒に食べさせていただきました。
休み無く働かれているにもかかわらず、疲れた様子を見せずにやさしく丁寧に話をしてくださる先生の姿を見て、理想のセラピスト像と重なりました。
今後も総合リハセンターではいろんな分野のプロフェッショナルによる研修会を企画しています。
患者さんにより良いサービスの提供ができるよう、スタッフ一同、研鑽を積んでいきたいと思います。
総合リハビリテーションセンター 理学療法士 濱崎
9月19日、第16回総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
今回は一般社団法人TOUCH 代表理事の舘村卓先生をお迎えし、『なぜ口から食べないといけないのかー3つのキーワードで考える摂食嚥下障害への対応』というテーマでご講演いただきました。
病気や高齢になると、口から食べる機能(食物を認知する、噛んで柔らかくする、飲み込む)が低下する場合があります。
そうなると、食物が気管に入り、肺炎を起こしてしまうため、胃や腸へ管を通し(経腸栄養)、静脈へ点滴(経静脈栄養)して栄養摂取することが必要になります。
私たちリハビリテーション専門職は、対象となる患者さんが経腸栄養や経静脈栄養にならないよう、口から食べる機能を維持回復していただけるように日々取り組んでいます。
今回の講演では、舘村卓先生に歯科医師の立場から食べる機能の必要性やその対応方法についてご教授いただきました。
以下がポイントです。
1.口から食べる機能を失うと生きがいが失われがちになる。
2.経腸栄養や静脈栄養を行っても栄養状態はあまり改善しない。長期的にみると栄養状態は悪化する。
3.口から食べるための機能としては、顎と舌を前後左右に動かす能力が必要。日ごろからトレーニングしておく。
4.歯垢は肺炎の原因になりやすい。日ごろの歯磨き、口腔ケアが重要。
5.誤嚥を防ぐためには食事の姿勢が必要、体が曲がっている、足が地面についていないなど食事姿勢に問題があると、食事の際顎が引きづらい。その結果食物を飲み込む筋力が発揮しにくく誤嚥しやすくなる。
今回の研修会を通し、口から食べることについて、より探究心を持ち、日々の仕事に取り組む必要があると感じさせられました。
本年度も総合リハセンターでは多くの研修会を予定しています。
より良いサービスの提供ができるよう、スタッフ一同、研鑽を積んでいきたいと思います。
総合リハビリテーション部 理学療法士 江口
今回は一般社団法人TOUCH 代表理事の舘村卓先生をお迎えし、『なぜ口から食べないといけないのかー3つのキーワードで考える摂食嚥下障害への対応』というテーマでご講演いただきました。
病気や高齢になると、口から食べる機能(食物を認知する、噛んで柔らかくする、飲み込む)が低下する場合があります。
そうなると、食物が気管に入り、肺炎を起こしてしまうため、胃や腸へ管を通し(経腸栄養)、静脈へ点滴(経静脈栄養)して栄養摂取することが必要になります。
私たちリハビリテーション専門職は、対象となる患者さんが経腸栄養や経静脈栄養にならないよう、口から食べる機能を維持回復していただけるように日々取り組んでいます。
今回の講演では、舘村卓先生に歯科医師の立場から食べる機能の必要性やその対応方法についてご教授いただきました。
以下がポイントです。
1.口から食べる機能を失うと生きがいが失われがちになる。
2.経腸栄養や静脈栄養を行っても栄養状態はあまり改善しない。長期的にみると栄養状態は悪化する。
3.口から食べるための機能としては、顎と舌を前後左右に動かす能力が必要。日ごろからトレーニングしておく。
4.歯垢は肺炎の原因になりやすい。日ごろの歯磨き、口腔ケアが重要。
5.誤嚥を防ぐためには食事の姿勢が必要、体が曲がっている、足が地面についていないなど食事姿勢に問題があると、食事の際顎が引きづらい。その結果食物を飲み込む筋力が発揮しにくく誤嚥しやすくなる。
今回の研修会を通し、口から食べることについて、より探究心を持ち、日々の仕事に取り組む必要があると感じさせられました。
本年度も総合リハセンターでは多くの研修会を予定しています。
より良いサービスの提供ができるよう、スタッフ一同、研鑽を積んでいきたいと思います。
総合リハビリテーション部 理学療法士 江口
7月18日と19日の2日間で、今年度第1回目、通算16回目の総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
今回は京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 教授の市橋則明先生をお迎えし、『ストレッチングおよび筋力トレーニングの理論と実際』というテーマでご講演いただきました。
ストレッチは筋肉の柔軟性を高め、主に関節の可動性を拡げる目的で行います。
また、筋力トレーニングは筋力を向上させるために行う運動で、日頃私たちがリハビリの場面で毎日のように指導していることでもあります。
研修会では、どのような方法で実施すれば効果的に結果を出せるか、科学的根拠を元に解説していただきました。
2日目には実技を通して、臨床で使えるストレッチングのコツや数多くの筋力トレーニングの方法を指導していただきました。
市橋先生は大学院の研究室で現場に活かせる多くの研究をされています。
今回の研修会を通して、新しい科学的知見を確認しながら探究心を持ち、日々の仕事に取り組む必要があると感じさせられました。
最後は市橋先生を囲んで、集合写真を撮影。
本年度も総合リハセンターでは多くの研修会を予定しています。
より良いサービスの提供ができるよう、スタッフ一同、研鑽を積んでいきたいと思います。
総合リハビリテーション部 理学療法士 杉谷
今回は京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 教授の市橋則明先生をお迎えし、『ストレッチングおよび筋力トレーニングの理論と実際』というテーマでご講演いただきました。
ストレッチは筋肉の柔軟性を高め、主に関節の可動性を拡げる目的で行います。
また、筋力トレーニングは筋力を向上させるために行う運動で、日頃私たちがリハビリの場面で毎日のように指導していることでもあります。
研修会では、どのような方法で実施すれば効果的に結果を出せるか、科学的根拠を元に解説していただきました。
2日目には実技を通して、臨床で使えるストレッチングのコツや数多くの筋力トレーニングの方法を指導していただきました。
市橋先生は大学院の研究室で現場に活かせる多くの研究をされています。
今回の研修会を通して、新しい科学的知見を確認しながら探究心を持ち、日々の仕事に取り組む必要があると感じさせられました。
最後は市橋先生を囲んで、集合写真を撮影。
本年度も総合リハセンターでは多くの研修会を予定しています。
より良いサービスの提供ができるよう、スタッフ一同、研鑽を積んでいきたいと思います。
総合リハビリテーション部 理学療法士 杉谷
平成27年3月14~15日に、
今年度最後の総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
今回は臨床現場や教育場面でご活躍されている、
中部大学 生命健康科学部 作業療法科教授の岡野昭夫先生をお招きし、
「スプリントの基礎~応用拘縮手と神経障害手へのアプローチ」というテーマでご講義を頂きました。
スプリントとは、いわゆる「装具」のことで、
痛めた手や指などの機能回復を補助したり、関節の変形を防ぐために装着します。
スプリントにはいろんな種類がありますが、患者さんによって体の大きさや状態も異なるため、
患者さんひとりひとりに合わせて、スプリントを手作りする場合があります。
14日はスプリント療法の基礎的な内容に始まり、対象に応じた応用的なアプローチなど、
教科書等では、なかなか学ぶことができないような内容にわたり、ご講義を頂きました。
15日は、実際に岡野先生にスプリント作成を実演して頂きました。
なかでも、岡野先生の貴重なご経験の中から試行錯誤されたケースの紹介などは、
臨床に取り組む姿勢として大変刺激を受けました。
今回の研修を通して、スプリント療法の適応や用途などを再考するきっかけになったように思います。
また、研修内容に関する質問から、臨床場面での悩み相談など、
丁寧なアドバイスを頂くこともできました。
最後は恒例の集合写真を!
岡野昭夫先生、ご多忙の中、遠い熊本までお越しいただき、本当にありがとうございました。
来年度も、臨床現場で励むと共に、研修会等を通してより良いセラピーを展開し、
患者様の満足度向上に向けて取り組んでいきたいと思います。
総合リハビリテーション部 作業療法士 菅
今年度最後の総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
今回は臨床現場や教育場面でご活躍されている、
中部大学 生命健康科学部 作業療法科教授の岡野昭夫先生をお招きし、
「スプリントの基礎~応用拘縮手と神経障害手へのアプローチ」というテーマでご講義を頂きました。
スプリントとは、いわゆる「装具」のことで、
痛めた手や指などの機能回復を補助したり、関節の変形を防ぐために装着します。
スプリントにはいろんな種類がありますが、患者さんによって体の大きさや状態も異なるため、
患者さんひとりひとりに合わせて、スプリントを手作りする場合があります。
14日はスプリント療法の基礎的な内容に始まり、対象に応じた応用的なアプローチなど、
教科書等では、なかなか学ぶことができないような内容にわたり、ご講義を頂きました。
15日は、実際に岡野先生にスプリント作成を実演して頂きました。
なかでも、岡野先生の貴重なご経験の中から試行錯誤されたケースの紹介などは、
臨床に取り組む姿勢として大変刺激を受けました。
今回の研修を通して、スプリント療法の適応や用途などを再考するきっかけになったように思います。
また、研修内容に関する質問から、臨床場面での悩み相談など、
丁寧なアドバイスを頂くこともできました。
最後は恒例の集合写真を!
岡野昭夫先生、ご多忙の中、遠い熊本までお越しいただき、本当にありがとうございました。
来年度も、臨床現場で励むと共に、研修会等を通してより良いセラピーを展開し、
患者様の満足度向上に向けて取り組んでいきたいと思います。
総合リハビリテーション部 作業療法士 菅
平成27年1月24日、通算第14回目の総合リハビリテーションセンター研修会が開催されました。
今回のテーマは、
『栄養とリハビリテーション』です。
講師は、高齢者の栄養管理やがん患者の栄養管理などで大変ご高名な
上尾中央総合病院栄養サポートセンターセンター長の大村健二先生です。
講義は「高齢者の栄養管理」「適切な輸液処方」について前半にご説明いただき、
後半はメインテーマである「リハビリテーションと栄養」「運動と栄養」について、
大変わかりやすくお話しいただきました。
栄養管理が重要であることはリハビリスタッフも十分認識していますが、
病院で日常的に行われる栄養管理や医療の中で信じられていることが,
実は間違っていたということに気づかされ、目からウロコの情報をたくさんいただきました。
いくつかご紹介すると、前半部分は・・・
●加齢によって消化・吸収能は低下しない
●若年者と高齢者の摂取カロリーはほとんど変わらない
●高齢者でも脂肪の燃焼は障害されない
としたうえで、
●高齢者は若年者より多めの良質なたんぱく質を摂取すべきである
●高齢者の絶食や安静が必要かよく考えるべきである
と提唱されています。
さらに、リハビリテーション分野においては、
●高齢者の元気さの差は筋肉の量の差による
●運動が記憶力を高め認知機能の低下を防止する
●食品中のコレステロールは大変少なく、過剰摂取で動脈硬化が進むという証拠は全くない
としたうえで、
●リハビリの効果を増強する栄養素は豊富なたんぱく質、分岐鎖アミノ酸(BCAA)、ビタミンDである
●高齢者の骨格筋量を維持することは大変重要である
●リハビリテーションは、人間の尊厳を取り戻すことができる極めて重要な医療行為である
と締めくくられていました。
我々リハビリテーションスタッフの役割として、改めて高齢者に対する運動やエクササイズの重要性、
好きなものをしっかりと食べられる身体機能の獲得、
その先にあるQOLの向上と人間の尊厳回復のために力を注ぐべきであると強く認識することが出来ました。
今回学んだことを、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士と協力し、
患者さんや施設の利用者の方へ還元できるようチーム全体で取り組んでまいりたいと思います。
今後もこのような有意義な研修会を継続し、スタッフの成長の糧としたいと思います。
お忙しい中、遠路よりお越しいただきました講師の大村先生に心より感謝申し上げます。
総合リハビリテーション部 理学療法士 今屋
今回のテーマは、
『栄養とリハビリテーション』です。
講師は、高齢者の栄養管理やがん患者の栄養管理などで大変ご高名な
上尾中央総合病院栄養サポートセンターセンター長の大村健二先生です。
講義は「高齢者の栄養管理」「適切な輸液処方」について前半にご説明いただき、
後半はメインテーマである「リハビリテーションと栄養」「運動と栄養」について、
大変わかりやすくお話しいただきました。
栄養管理が重要であることはリハビリスタッフも十分認識していますが、
病院で日常的に行われる栄養管理や医療の中で信じられていることが,
実は間違っていたということに気づかされ、目からウロコの情報をたくさんいただきました。
いくつかご紹介すると、前半部分は・・・
●加齢によって消化・吸収能は低下しない
●若年者と高齢者の摂取カロリーはほとんど変わらない
●高齢者でも脂肪の燃焼は障害されない
としたうえで、
●高齢者は若年者より多めの良質なたんぱく質を摂取すべきである
●高齢者の絶食や安静が必要かよく考えるべきである
と提唱されています。
さらに、リハビリテーション分野においては、
●高齢者の元気さの差は筋肉の量の差による
●運動が記憶力を高め認知機能の低下を防止する
●食品中のコレステロールは大変少なく、過剰摂取で動脈硬化が進むという証拠は全くない
としたうえで、
●リハビリの効果を増強する栄養素は豊富なたんぱく質、分岐鎖アミノ酸(BCAA)、ビタミンDである
●高齢者の骨格筋量を維持することは大変重要である
●リハビリテーションは、人間の尊厳を取り戻すことができる極めて重要な医療行為である
と締めくくられていました。
我々リハビリテーションスタッフの役割として、改めて高齢者に対する運動やエクササイズの重要性、
好きなものをしっかりと食べられる身体機能の獲得、
その先にあるQOLの向上と人間の尊厳回復のために力を注ぐべきであると強く認識することが出来ました。
今回学んだことを、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士と協力し、
患者さんや施設の利用者の方へ還元できるようチーム全体で取り組んでまいりたいと思います。
今後もこのような有意義な研修会を継続し、スタッフの成長の糧としたいと思います。
お忙しい中、遠路よりお越しいただきました講師の大村先生に心より感謝申し上げます。
総合リハビリテーション部 理学療法士 今屋