人工関節手術は、どのような人が対象になるのですか?
変形性関節症・リウマチ性関節症・大腿骨頭壊死・外傷性関節症などによって、関節の機能が非常に障害された状態にある方が対象となります。当院では、まず日常生活の指導や手術以外の治療法を試しますが、それらによって改善が得られない場合に人工関節手術をお勧めしています。
熊本機能病院では、昭和57年の病院開設以来、人工関節形成術(人工関節手術)を行ってきました。
人工関節形成術は、変形性関節症・リウマチ性関節症・大腿骨頭壊死・外傷性関節症などによって、関節の機能が大きく障害された方に適応されます。
当センターでは主に膝関節と股関節に対する人工関節形成術を行っています。出来得る限り耐用性のある人工関節の材料を用い、手術のキズも小さく、身体に優しい手術方法に努めています。
また、当センターでは、患者さんの症状に合わせた治療法を計画し、安心してご自宅へお帰りいただけるよう、リハビリの方法や退院の時期についても患者さん一人一人の状況によってチームで検討し、決定しています。
医療の進歩が著しいように人工関節に関しても日々進歩しています。
熊本機能病院人工関節センターのスタッフが一丸となって日々研鑽・努力し皆様のお役に立ちたいと考えています。
人工関節手術に関して、よくある質問に対して当院医師が回答いたしました。
変形性関節症・リウマチ性関節症・大腿骨頭壊死・外傷性関節症などによって、関節の機能が非常に障害された状態にある方が対象となります。当院では、まず日常生活の指導や手術以外の治療法を試しますが、それらによって改善が得られない場合に人工関節手術をお勧めしています。
日本人には「O脚変形」が強く、痛みと不安定さのために歩くのにも不自由を感じられるという方が多くいらっしゃいます。人工膝関節手術によって「O脚変形」が矯正され、安定した歩行ができるようになり、痛みも軽減されます。ただし、正座を可能にするものではないということは忘れてはなりません。
人工関節の手術に関して「手遅れ」というものはありません。手術以外に治療方法がなく、痛みや可動域の制限により、日常生活や仕事に支障をきたす状態にあれば適応と考えます。患者さんのQOL(生活の質)を重視して、手術の時期を検討します。
手術はすべて麻酔専門医による全身麻酔のもとで行います。手術前に麻酔医と手術室看護師による手術室に入るまでの注意事項の説明と麻酔の危険度チェックを行います。術中・術後の痛みをできるだけ和らげるため、患者さんに合った鎮痛薬の使用方法を考えています。
一般的には15年~20年と言われています。人工関節は、長期間使用していると関節の可動する部分の摩耗と人工関節と骨とを固定している部分のゆるみが生じてきます。何度も転倒したり、階段から落ちるなどの大きな衝撃が幾度も加わったりすると、摩耗とゆるみが早まることも考えられます。優れた素材が用いられ、骨と人工関節との固着方法の改善によって耐用年数も延びていますが、日頃の工夫や心がけも必要です。
入院したらすぐに術前評価を行い、術後に必要となる訓練方法を指導します。看護師は日常生活の指導を行います。全身状態が許す限り、できるだけ早い段階で座る・立つ・歩くリハビリを進めていきます。通常、手術翌日にはリハビリを開始します。
まずは当院の整形外科をご受診ください。