心臓生理検査室
概要
心臓生理検査室では、臨床検査技師が主に超音波検査などの循環器関連の生理検査を担当しています。生理検査とは、心臓をはじめ、血管や肺、脳、神経などの生理的反応や機能を検査し、その情報を提供することによって病気やケガの診断を補助しています。
日本超音波医学会の認定超音波検査士(循環器)が在籍しており、質の高い医療に貢献しています。
当院は、一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会「品質保証施設認証制度」の認証施設です。
当院の検査部門が提供しているデータの精度管理、是正改善状況および職員の教育・充足について、審査を合格し基準を満たしていると認証されています。
- 認証部門:臨床化学、免疫血清、微生物、血液、一般、生理-心電図、生理-超音波、生理-神経生理、輸血
- 認証期間:2022.6.1~2024.5.31
検査の紹介
心臓超音波検査心臓超音波検査 |
フィリップスiE33 超音波を用いて心室や心房の大きさや心筋の厚さ、動きを調べたり、弁の形態や機能を調べます。特に虚血性心疾患や心不全の基礎疾患の鑑別に有用です。 ※検査時、胸にゼリーを塗ります。(検査所要時間:約20分) |
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心肺運動負荷試験(CPX) |
運動対容能(体力)を評価する検査です。言い換えると、心臓に負担をかけない安全な運動能を調べる検査です。 ※検査時、運動し易い服装、靴を準備していただきます。(検査所要時間:約60分) |
頚動脈超音波検査 |
総頚動脈、内頚動脈および椎骨動脈の動脈硬化や血流状態を調べます。生活習慣病による動脈硬化の進行度の判定やめまいの原因精査にも有用です。 ※検査時、胸にゼリーを塗ります。(検査所要時間:約20分) |
下肢動脈超音波検査 |
足の付け根から足首までの動脈の動脈硬化や血流状態を調べます。少しの距離を歩くとふくらはぎに凝りや痛みを感じ、休むと症状が改善する(間欠性跛行)の症状が特徴的な閉塞性動脈硬化症の診断に有用です。 ※検査時、検査用の短パンに着替えていただきます。(検査所要時間:約30分) |
肺機能検査 |
肺の病気の診断や治療効果の判定に有用です。手術前の肺機能チェックにも利用されます。 (検査所要時間:約10分) |
心電図検査 |
動悸や胸の痛みなどの症状がある場合、不整脈や虚血性心疾患が疑われる場合に行います。 |
運動負荷心電図(トレッドミル) |
GE CASE 不整脈や狭心症が疑われる場合や、心疾患のある患者さんの、運動許容量の判定に有用な検査です。ルームランナー上で運動して、心臓に負担をかけた状態での心電図の変化を調べます。 ※検査時、運動し易い服装、靴を準備していただきます。(検査所要時間:約20分) |
ホルター心電図ホルター心電図 |
フクダ電子 FM-150
24時間心電図を記録することで、日常生活での不整脈や虚血性変化を調べます。また、不整脈や虚血性心疾患の治療効果判定にも有用です。 ※検査当日はお風呂に入れません。 |
24時間自由行動下血圧測定(ABPM) |
小型の血圧計を装着し、24時間血圧を記録します。日常生活での血圧の変動パターンや昼間の血圧と夜寝ている間の血圧の差を調べます。降圧剤の治療効果判定にも有用です。約15分間隔で測定します。 ※検査当日はお風呂に入れません。 |
血流依存性血管拡張反応検査(FMD) |
ユネクスイーエフ 18G
血管内皮機能障害は生活習慣病の合併症である動脈硬化の気質的変化が起きる前の段階から現れる障害であり、血管内皮機能障害を検査するFMD検査は、動脈硬化を早期に評価可能な検査とされています。 ※検査当日は朝食を摂らないでください。(検査所要時間:安静時間を含め約1時間) |
ABI検査 |
両腕、両足首の血圧を測定し、その比率を調べる検査です。心電図の電極、心音マイクを装着しPWV(脈波伝播速度)も同時に検査します。 (検査所要時間:約10分) |
眼底カメラ |
眼の奥にある血管、網膜、視神経乳頭など調べる検査です。 ※暗室でカメラのストロボのような光を一瞬眼に当てますが、眼に影響は無く検査時間は数分で痛みはありません。 |
睡眠時無呼吸検査(簡易型) |
寝ている間に無呼吸や低呼吸を繰り返し、睡眠障害をきたす睡眠時無呼吸症候群(SAS)を調べる検査です。 ※検査機器は就寝前患者さんご自身で装着していただきます。装着法については、簡単なマニュアルをお渡しし、分かりやすく説明します。 |
皮膚還流圧測定(SPP) |
皮膚レベルの血流を調べる検査です。 (検査所要時間:約30分) |
下肢静脈超音波 |
下肢静脈検査には脚部に血液のかたまり(血栓)ができる深部静脈血栓症、表面の血管が太く浮き出て蛇行する静脈瘤の検査があります。 |
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腹部超音波 |
腹部超音波は主に肝臓・胆のう・腎臓・脾臓・腎臓の観察を行います。 ※検査前の食事制限があること・腸のガスが多い場合などは臓器の観察が難しい場合もあります。 |
運動器超音波 |
近年の超音波装置は高画質で手・足・肩などの筋肉・腱・血管・神経の観察が可能となってきています。 |
どのような質問でもお気軽に心臓生理検査室までお問い合わせ下さい。
心臓生理検査室 (内線1061)